2歳5ヶ月の孫と夜遅くまで一緒に過ごした。
皆で近くの大きな公園へ出かけ散策した。小さな彼はしきりに動き回り楽しそうだった。
そこには黒松や赤松の大木が数本あり、沢山の松葉が地面にちりばめられていて
それがとっても綺麗だったので一握り持ち帰った。
「海辺の恋」
こぼれ松葉をかきあつめ
をとめのごとき君なりき。
こぼれ松葉に火をはなち
わらべのごときわれなりき。
わらべとをとめよりそひぬ
ただたまゆらの火をかこみ、
うれしくふたり手をとりぬ
かひなきことをただ夢み、
入り日のなかに立つけぶり
ありやなしやとただほのか、
海べのこひのはかなさは
こぼれ松葉の火なりけむ。
佐藤春夫 殉情詩集より
松葉で思い起こすのはこの詩です。小椋 佳がこの詩に素敵な曲をつけて
歌っていますね。これもいいです。
2009.12.02 Wednesday
2009.12.02 Wednesday